福田酒造 かぴたん 長期貯蔵熟成酒(大麦焼酎)10年の時が紡ぐ芳醇な味わい。

わりと焼酎には詳しいつもりでいたのですが、焼酎の本場である九州各地を実際に巡ってみると、まだまだ知らない美味しそうな焼酎が次々に現れるので全部試飲したい気分になります。(笑)

先日の佐世保を起点とした平戸温泉旅(その時の記事へ)で立ち寄った物産館、産直系の市場、そして酒屋さんでもイチオシされていたのが今回ご紹介する福田酒造かぴたんという10年熟成モノの麦焼酎。
お店の方から「一度飲んだら忘れられん平戸の宝物があるとよ。」と言われたら買うしかありません。

福田酒造 かぴたん 10年…名前の響きからしてロマンを感じてしまいますが、かぴたんは他にも5年熟成モノもあります。

福田酒造 かぴたん 長期貯蔵熟成酒(大麦焼酎)10年
福田酒造 かぴたん 長期貯蔵熟成酒(大麦焼酎)10年

かぴたんとは?
カピタン = capitan、これはポルトガル語で「船長」の意味。キャプテンみたいな感じですな。かぴたんを造るのは長崎県平戸市に蔵を構える老舗の福田酒造さんで、日本最西端の酒蔵として知られています。

かぴたん10年の原材料となるのは厳選された国産大麦。これを蒸留後に樫樽でじっくりと10年間寝かせてから蔵出しされます。その本数は年間で2万本限定で、ラベルにはシリアルナンバーが印字されています。熟成の過程で生まれるまろやかさと芳醇な香り…これは楽しみ!

ちなみに福田酒造は長崎空港でも置かれている人気銘柄でもある福鶴、長崎美人といった日本酒や、旭 西海、じゃがいも焼酎 じゃがたらお春といった焼酎の製造元でもあります。

かぴたん10年 ストレート ロック
かぴたん10年 ストレート → ロックで

まずは色合いをご覧頂くために内側が白い波佐見焼の焼酎グラスに注いでみますと(本当は出張先には透明のグラスが備わってなかったからなのですが)、ご覧のようなウィスキーを思わせる琥珀色。

樽由来の香りだと思うのですが、カラメルやバニラっぽい甘い香りがふわっと立ち上がります。焼酎でこの感覚は新鮮~♪ということで、まずはストレートで飲んでみますと、ウィスキーを思わせる色合いではあるものの、そこは焼酎らしい軽やかさがあります。。

でも10年間の熟成のせいか奥行きも絶妙に共存している感じ。アルコール度数は35度と、これまた洋酒並みなのにアルコールの角をあまり感じさせない完成度は流石といったところでしょうか。

福田酒造 かぴたん 長期貯蔵熟成酒 10年

焼酎なので樽の内側は焼いてないと思うのですが、バニラっぽい香りと最後にはほんのりスモーキーな余韻が残ります。

ロックにすると、時間が経って氷が解ける割合に応じて味わいが変化し、まるで物語を読んでいるような感覚になれます。いや本当、旅先でお酒を買って家で飲むのは良いわ~♪

かぴたんハイボール
かぴたんハイボール

そして思った通り炭酸との相性も抜群で、ちょっと高級な焼酎ハイボールになります。とても飲みやすくなるので危険なやつだ。これきっとジンジャーエールとかにも合うんだろうなぁ。

ちょっとドライな味わいなので、チョコレート系のアテにもピッタリなレア焼酎でした。
何というか、このテの長期熟成焼酎には時間の魔法みたいなものが感じられるのが良いですよね。10年という長い熟成期間で前述の通りアルコールの角が取れ、ウイスキーのような華やかな香りと深いコクが生まれます。

これは焼酎好きはもちろん、普段はウイスキーを好む方にもおすすめです。

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