海外旅行に行くと、かなりの高確率…いや、必ずと言って良いほどに買ってきてしまう自分用お土産の一つがお酒です。旅から帰って暫くした後、現地で撮影した画像を眺めながら一杯やると、旅の思い出が蘇ってくるような感覚が好きなんです。
で、ここで問題になってくるのが、お土産で売っているお酒があまり美味しくないことです笑。いや、私が選んで買ってくるお酒が高級路線ではなく、あくまでも現地の方が好んで飲むローカル色の強いものなので当然と言えば当然なのですが、共通しているが熟成期間が短い故の奥行きの浅さです。
そんなお酒を再度樽に入れて熟成を…なんて事もできないので、ここではミズナラスティックを使ってみることにしました。
ミズナラスティック
ミズナラスティックとは?
勘の良い方であればミズナラスティックという名称だけでピンと来たかと思われますが、ウイスキー熟成に欠かせない木樽の原料となるのがミズナラです。
ミズナラスティックとはこのミズナラをスティック状にカットしたもので、お酒のボトルに入れて暫く放置するだけで、まるでミズナラ樽で熟成したかのような香りと共に、上質な味わいへと変化させてくれるーというものです。
ミズナラスティックの一面には箱根の寄木細工を思わせる模様が入っていますが、これは単なる柄ではなく、レーザーで焦がしたことによるものです。これによって成分とバニリン(バニラのような香りの成分)をお酒に溶け出させようという訳ですな。
とは言えミズナラスティック自体に強い香りがする訳でもなく、本当に「普通の木」というのが率直な印象でした。
ミズナラスティックの使い方
ミズナラスティックの使い方
ミズナラスティックの使い方は簡単で、まずはしっかり水洗いして自然乾燥させます。私は直射日光に当てずに部屋の中で陰干ししたので1日半程度乾燥させました。
続いて熟成させたいお酒にミズナラスティックをドボンと入れるだけ。
およそ24時間入れておくだけでお酒を熟成させたかのような香りが付くとのことですが、2週間程度放置した方が色も香りも出やすいといのクチコミが多かったので、そのようにしてみました。
キンミヤ焼酎(焼酎甲類)とオールドモンク(ラム)
まずはより味の変化が分かりやすいようにと みんな大好きキンミヤ焼酎と、安くて世界的にも大人気!という評判を信じてインドで買ったものの今ひとつ味わいに深みが感じられないオールドモンクというラムで試してみることにしました。
確かに24時間でもふわっと樽香が立ちはじめますが、冷暗所で2週間ほど放置した後の週末に楽しんでみましょう。
ミズナラスティックを入れて2週間目のキンミヤ焼酎
まずはキンミヤ焼酎ですが、味わった事がある方であればこれが無色透明無臭の焼酎甲類なのはお分かり頂けると思います。
ですがミズナラスティックを浸したキンミヤは、まるで樽で仕込まれたかのようなウッディさが出てきました。
なので逆にフルーツ系の炭酸割には適さない飲みものになってしまいましたが、これはこれで美味しい~と言うか、面白い!
まるでクセの少ない軽めのウィスキーを飲んでいるかのような感覚を味わえました。
これ、日本酒に入れたら樽酒のようになるやつです絶対。
ミズナラスティックを入れて2週間目のオールドモンク
続いてそのまま飲むと少々ツンと刺さるようアルコール感が特徴とも言えるインドのラム、オールドモンクですが、ダークラムなので色合いには変化がないものの、その味わいは良い方向へと変わりました。
安いラムなのですが、口当たりが柔らかくなったのと、味に複雑さが加わってロックでも飲めるようになりました。いや~安いラムなのに凄い変化だわ。しかもコレを水洗いすることで、この効果が繰り返し楽しめるなんて凄いかも。
樽にお酒を入れるのではなくて、お酒に樽の木片を入れるという逆転の発想から生まれたプロダクト。これはウィスキーとは間違いのない相性でしょうし、安めのワインで試しても面白そう!安いお酒にミズナラの香り~という高級感をまとわせるお酒好きの方へのプレゼントとしても面白い味変グッズ商品だと思いました。
ミズナラスティック お取り寄せ・購入先情報

