JR熱海駅から商店街を抜けて咲見町方面を歩いているときに、路面店の店先でニューサマーオレンジが並ぶようになると「ああ~ゴールデンウィークに熱海に来たねぇ♪」なんて実感したりします。

ニューサマーオレンジ(ラスカ熱海にて)
ところで皆さまはニューサマーオレンジをご存知でしたでしょうか?
ニューサマーオレンジとは?
伊豆地域は気候が温暖で空気も澄んでいることから緯線からみかん等の柑橘類の栽培が盛んでありましたが、4月中旬から6月頃に旬を迎える初夏の味覚、それがニューサマーオレンジです。ちなみに宮崎県ではこれを「日向夏」、愛媛県や静岡県では「ニューサマーオレンジ」と呼びます。(同品種なのです)
外見的な特徴としてはご覧の通りのレモンに近い色でしょうか。大きさは一般的なオレンジと同じくらいです。
柑橘類で嫌われてしまいがちな外側の皮を剥いた後に残る内皮ですが、ニューサマーオレンジはこの白い内皮ごと食べられるのも特徴です。
ニューサマーオレンジの切り方
なのでニューサマーオレンジの切り方も、その特徴を生かしたものになります。
通常、この手の柑橘系フルーツはミカンのように皮を剥いたり、外皮が固い品種であればナイフで切れ目を入れて…なんて事をしますが、ニューサマーオレンジは以下のようにカットします。
1.ヘタとおしりの部分をカットします。
2.リンゴの皮をむくように、外側の黄色い皮を剥きます。
※このとき白いワタ部分は残してください.
3.種が多い中心部分を避けて八つ切りにします
4.さらに種を外しながら半分くらいの大きさにカットします
内皮にもほのかな甘みがあってふかふか食感なので多く残しても問題ありません。
ニューサマーオレンジ 食べてみた!
うわぁ…これよこれ!って感じの美味さです。
柔らかでとてもジューシー果肉はレモンとグレープフルーツからエグ味を抜きつつ適度な酸味を残し、更にネーブル系の甘さを足したかのような複雑で高級感のある絶妙な味わいです。このバランスが良いんだろうなぁ。
前述の通り内皮も柔らかで食べられますが、どうしても噛んでいると皮の部分が残りやすいので、個人的には内皮は少な目に残す方が良いのかなと思います。
野菜室で冷やして食べると、さらに美味しさが引き立ちます。朝起きて最初に摂る水分がニューサマーオレンジだと、伊豆の恵みが全身に行きわたるようで幸せすら感じます。
お料理好きな方であれば外皮もピールやジャムにアレンジできるので、捨てるところがとても少ないフルーツと言えます。見た目も鮮やかで、ギフトやお土産にも最適。初夏の贈り物としても喜ばれるニューサマーオレンジは収穫期間が限られているため、今だけの旬の味です。
伊豆産ニューサマーオレンジ お取り寄せ・購入先情報

※Amazonには扱いがないようでした