私は本当に海外旅行に行く前のリサーチが足りないな~と、つくづく通関したのは1度や2度ではありません。
行った国から帰国してしばらく経過した後に、地元ではとても有名なご当地スイーツやご当地グルメの存在を知ることが多いんですよ…それを知るたびに「ああぁぁぁぁ、現地で食べておけば良かったぁぁぁぁ」と思うもの後の祭り。今回ご紹介するスフォリアテッラもその一つでございます。
さて、ところで皆様はスフォリアテッラをご存知でしょうか?
スフォリアテッラとは?
ピザで有名なイタリア・ナポリ地方の名物と言われているご当地スイーツで、スフォリアテッラという名前はイタリア語で「ひだを何層にも重ねた」という意味なのだそう。その名の通りリコッタチーズやカスタードクリーム等を入れた貝殻状のパイ生地に包んで焼いた焼き菓子です。
現地のナポリっ子はコレが大好きなのだと言いますが、ガイドブックにも載っていなかったような…
解凍前のスフォリアテッラ
確か ずいぶんと前に日本のイタリア料理店で食べたデザートの中に、こういった形状のスイーツがあったような気もしますが、それはスフォリアテッラだったのか?そして、数年前にスフォリアテッラが日本でもブームになったと言いますが、私は全然知りませんでした。
解凍前のスフォリアテッラの見た目は、スイーツというより水餃子に近いですが、まずは焼いてみましょうかね。
私が購入したハイ食材室さんに書かれていたレシピ通り、冷凍状態のままのスフォリアテッラを180℃~200℃のオーブンで30分焼くだけ~という簡単調理でした。(今回は200℃設定で試しました)
30分だと食べたいときに手軽に食べらないのでは?と思われるかも知れませんが、それなりに冷めた常温状態であっても美味しく頂けますので、その辺はどうかご心配なく。
こんがりと美味しそうに焼けました。
何だか貝みたいな見た目ですね。これ、冷凍状態のときには気付かなかったのですが、程よく焼けた表面から発せられるジュージューと美味しそうな音とともに、シナモンの香りがぶわわっと広がりって美味しそう~と思ったのですが、原材料を見ると「シナモン」の4文字はありませんでした。汗
焼き立ての熱さに悶絶しながらも何とか手で半分に割ろうとしますと、スフォリアテッラの構造が良く分かります。
これ、ただ単にパイ生地を重ねているだけじゃなくて、細長い形状のパイでクリームを巻いたような構造なんですね。ロールパンをさらに繊細にした感じでしょうか。これは手が込んでるわ。
せっかくなのでアツアツのうちに頂いてみますと、まずは今までに経験したことのない生地のザクザク感ですよ…ここまでザクザクしているスイーツは私も今までに味わったことがないものです。揚げたての天ぷらや空揚げをいただくときには「サクっ」とした美味しそうな音を思い浮かべられるかと思いますが、そんなの比較にならないくらい、バリバリバリ!と豪快な音を立てながら、何層にも重なったパイが崩れる様子が楽しめます。
スフォリアテッラ食べてみた
中に入っているクリームはリコッタチーズをベースにしていて、これが焼き立てだと とろ~りと出てきます。これ、見た目とは裏腹に甘さ控えめな上品な味わいで、当初はシナモンだと思っていたオレンジピールの糖漬けがアクセントになって美味しいです。これ、クリームというよりもしっかりしているので、餡という感じじゃないかな?それにしても こんな食感と味は初めてだわ~。この年齢になっても初めての味わいが経験できるのって凄く嬉しいです。
過去にイタリア料理店でドルチェとして食べた~と記憶していたのは、明確にスフォリアテッラではない事が判明って感じですな。
という事は、まだまだ日本でスフォリアテッラを目にする機会は非常に少ないのだと思います。それほど珍しいナポリ名物スフォリアテッラが、家で簡単に食べられるシアワセ。
コーヒーや紅茶との相性の良さは言うまでもありませんが、食事終盤の赤ワインとも抜群に会いますよ。
まさにデザートやお酒のお供としても最適な大人スイーツ、こんなのを自宅飲みの時に仲間にさっと出せたら恰好良さそう。前述の通り常温に戻ってからも美味しく食べられるので、ちょっとした手土産にもアリですね。スフォリアテッラ未経験の皆様に、ぜひ一度食べてみて頂きたい日本では滅多に見かけないレアなスイーツでございました。
リピートするであろう秀逸スイーツのでもスフォリアテッラ、でもその名称を、次回 思い出せるかどうかは微妙です。
スフォリアテッラ お取り寄せ・購入先情報
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ハイ食材室(今回の購入元)