実家がある熱海に連泊するのも良いのですが、滞在期間を1日短くして また何処か別の温泉に行きたいなぁ♪と思って選んだのが神奈川県 厚木市にある七沢温泉郷です。
詳細は後述するものの、ココはかなりの穴場だと思った温泉地です。
厚木バスセンター
熱海と東京の中間に位置する神奈川県内でも歴史ある温泉で、アクセスは新宿からロマンスカーで約45分 + 本厚木駅から徒歩5分程度にある厚木バスセンターからバスで30分 = 合計80分程度と便利!
目的地である中屋旅館さんは江戸時代に開湯された温泉を引く七沢温泉の旅館群の中でも最も古い歴史ある老舗旅館です。
中屋旅館の最寄りバス停は七沢温泉で旅館はバス停の目の前にあるのですが、何しろバスの本数が平日には1日に2本しかないなので(土日でも4本)、往路は七沢温泉入口というバス停から徒歩15分かけて伺いました。緩やかな登り坂ではありますが、健康な方であれば何ら問題ないレベル。周囲にコンビニはないことは分かっていたので、七沢温泉入口近くにある酒屋さんで相模の地ビールを購入してから向かいました。
※公共交通機関のみでアクセスできる旅館ですが、駐車場もあります。
七沢温泉 中屋旅館
東京の新宿から80分で、こんなに自然溢れる静かな場所があるのね…と思ってしまう閑静なロケーションに佇む中屋旅館、大正時代に建てられたというレトロな建物ではりますが、中はビックリするほど広かったです。
フロント正面の受付スペースには熊のはく製がド~ン。
名物が猪鍋というところからも、けっこう動物はでるのかも知れませんね。滞在中は一度も遭遇しませんでしたけれど。
楽天モバイルが圏外になるほどの山の中にある旅館ではありますが、Wifiは完備されていますのでご安心を。
七沢温泉 中屋旅館 客室
昭和の香り漂うオーソドックスな客室ですが、四畳半が二間続きになっているので広さは充分、押し入れにはクローゼトとセキュリティボックスがあります。
夕食中に布団が敷かれ、翌日の朝食中には片付けられる~という、逆に今の時代には珍しくなったスタイルも健在です。朝食後にも温泉に入って布団でゴロゴロしたいんだけれどなぁ…
客室の風呂とトイレもまたレトロで、それぞれが向かい合った配置になっています。
冷蔵庫には予めビールやジュース類が入っていますが、空きスペースもあるので自販機で購入したモノや生鮮品も一時保管できます。
部屋から調度品、何から何までレトロで昭和にタイムスリップしたみたいで良いカンジ。テレビはしっかり液晶でしたけれどね。
七沢温泉 中屋旅館 露天風呂
温泉は男女別の内湯と露天風呂が2つありまして、それぞれ日帰り入浴も可能です。
この温泉こそが中屋旅館を選らんだ理由で、最大の特徴は神奈川県下でも最強といわれるpH9.54以上のアルカリ度。一般的にはこのpHが8.5以上になると古い角質を落とす効果が出てくるので「美肌の湯」と呼ばれます。
日本三大温泉の一つである下呂温泉がpH9.18ですから、それ以上のアルカリ性~ということになります…が、お湯のトロトロ感は下呂温泉や嬉野温泉の方がちょっと上かな?というのが正直な感想。(リンク先はいずれも過去の旅行記)
でも小鳥のさえずりを聞きながら都会の喧騒を忘れさせてくれる解放感です。
露天風呂の利用は午後9時まで、再開は午前6時からなのでご注意を。
※出展元:楽天トラベル 中屋旅館 内風呂
でも、露天風呂よりも内湯の方がトロトロ感がありますね。入浴中に感じる肌のぬめり度も高かったです。これはGoogle mapsの口コミ評価通り。
3人も入れば一杯かな?と思えるレベルの、大浴場と呼ぶには小さめな浴槽ですが、お湯の質は露天風呂よりも良いですし、人も少ないのでおすすめです。
単純アルカリ泉なので出てからのポカポカ感は長続きしませんが、翌日には肌の違いが実感できるという女性におすすめの美肌湯でした。こちらは滞在中はいつでも利用可能です。
七沢温泉 中屋旅館 夕食
広間に準備される夕食はこれまたオーソドックスな旅館メシで品数も豊富ですが、中高年の方でも何とか食べきれる量だと思います。
名物は画像左上の猪鍋ですかね。
身は厚切りだけにしっかりしていますが、味噌仕立てのスープのお陰か臭みも無くて美味しく頂けました。
画像は撮り忘れましたが、鮎の塩焼きも出てくるので、土地柄も堪能できます。
温泉の質も良く、料理も美味しく、とても静かで過ごしやすく、スタッフさんのホスピタリティも高くて快適に滞在できた中屋旅館ですが、ご注意頂きたい点を挙げるとすると…冬はとにかく寒い事でしょうね。年季が入りつつも綺麗に保たれた建物なのですが、廊下や風呂場がとにかく冷えるので要注意です。
段差も階段もあるので、高齢者未満の方々におすすめしたいかなと。新緑の季節や紅葉の季節にはバッチリなのだと思います。
まさに東京から安・近・短の穴場温泉地でございました。