夏こそ「ぬる湯」伊豆畑毛温泉富士見館東海道随一の国民保養温泉が色々と丁度良かった！

元々熱い風呂が苦手な上にこの暑さです。
時間をかけて温泉地に行っても長い時間温泉に浸かれないのではあんまり意味がないと思うんです。そこでぬる湯ですよ、ぬる湯。

関東近郊で東京から余裕の1泊圏内にあるのが伊豆 畑毛温泉です。

公共交通機関の最寄り駅はＪＲ函南駅（かんなみえき）で、これは東海道線で熱海駅の次（静岡側）になります。熱海はメディア効果もあって土日はホテルも盛況で、駅近や熱海銀座くらいの飲食店は行列が当たり前状態なのですが、こちらはとっても静かで快適です。

その函南駅から畑毛温泉までのアクセスは、畑毛温泉行きのバスで約25分畑毛温泉入口で下車します。
※参考：タクシー利用なら約10分

今回ご紹介する伊豆畑毛温泉富士見館さんは畑毛温泉入口バス亭の目の前。ですが４人以上のグループであれば、別途電話予約することで往復送迎にも無料で応じて下さいます。バスは大回りするので所要時間も半分以下になって便利です。

伊豆畑毛温泉富士見館

明治の操業からは何度かリフォームや改築が行われているのでしょうね。その佇まいもにも歴史を感じます。

土曜日でしが宿泊客は少なかったものの、日帰り入浴が可能なので日中は地元の方々で若干賑わうシーンもあると思います。

ちなみに料金は2時間以内の入浴であれば500円、大広間でのんびりする日帰りプランは1000円でした。ただ、日帰り客の利用は20:00までで、うち17:00～18:00は点検のために利用できないので要注意です。

館内は思っていた以上に広いです。

長い廊下の途中にはお手洗いや洗面台（いずれも今回宿泊した部屋に付いてますが）があって、窓からの眺めは良い…とまではいきませんが、近隣の山々が見渡せて東京に近い事を忘れさせてくれます。

何しろバス停の前なのに静かなんですよね。都会の喧騒を近場で忘れたい…というニーズにも合うんじゃないかな。
ところで、↑の画像で貼り紙があるのにお気づきになられましたでしょうか？

富士見館謎の貼り紙

これは三代目館主の高橋松璋さんの名言？です。

ロビーをはじめとして館内のあらゆる場所に貼られていて、中には読むほどに意味が判らない作品もありますが、クセが強そうで和みます。

でも、宿のコンセプトはとってもシンプルです。

畑毛温泉富士見館客室

それなりの年季を感じる客室ではありますが、清掃は行き届いています。

和室には最初から布団が敷かれているので、一般的な旅館にありがちな無駄な接触が防げるのと、チェックアウトまで布団でゴロゴロできるのが良いカンジ。

アメニティは最小限度なので自分で持たれた方が良いと思います。冷蔵庫には有料のビールや日本酒、そして無料の水…とは言っても、恐らく水道水を２リットルのペットボトルに入れただけのものですが、これで充分。

伊豆温泉旅館富士見館ぬる湯（オフィシャルページより）

お楽しみの温泉（ぬる湯）ですが、オフィシャルページより拝借した画像からは温泉が若干白く濁ったような俗にいうにごり湯にも見えますが、実際は弱アルカリ性の単純泉で無色透明のジェットバスです。

３つある浴槽はそれぞれ温度が異なっていて、低温32～34℃、中温37～38℃、高温40～41℃くらいです。

最初は中温、次に高温（とは言ってもさほど熱くないです）、ちょっと身体が温まってきたかな～という頃合いで低温へ～なんてやっていると、浸かりっぱなしでも１時間は余裕です。身体に負担なくゆ～～っくりと長湯できるので、温泉の効能をじっくりと身体に伝えられる、これがぬる湯のメリットでキモチも良いもんだから最高に整います。

サウナで整った気分になっている方にこそ味わって欲しい温泉です。
さすが環境省から指定を受けた東海道随一の国民保養温泉。身も心もリラックスできました。