自宅には常にフルーツがあって欲しいと考える果物大好き人間の私ですが、今のところ旬の季節に常備しているフルーツはメロゴールドただ一つです。
このメロゴールドが出回るのは年によって多少時期が前後しますが、大体は12月前くらいから店頭に並び始め、翌年3月くらいで終焉を迎えます。
淋しい…ですが、これに変わるフルーツってなかなかないんですよね。グレープフルーツであれば年間を通じて流通しているのですが、可能であればメロゴールドと同じようにジューシーでありながら酸味と苦みが抑えられた品種を望みます。
そこで目を付けたのが河内晩柑です。
河内晩柑(かわちばんかん)和製グレープフルーツ
河内晩柑と書いて「かわちばんかん」と読みます。
河内晩柑とは?
毎年4月くらいから収穫されて、8月くらいまで楽しめる品種で、その誕生は文旦の偶発実生と言われています。つまり人工的に品種改良や交配によって生まれたものではない~ということですな。
これが発見された場所が熊本県河内町であることと、収穫時期が遅い(晩生)ことから河内晩柑という品種名がつけられました。
そして見た目がグレープフルーツに似ていることから、実際にグレープフルーツは無関係であるものの和製グレープフルーツとも呼ばれています。その味わいは季節によって変わるそうですが、酸味もマイルドと言われるので楽しみです。
今回は自宅用訳あり品を購入したので見た目は良くないのですが、これは前年の5月に花が咲いてから収穫までに1年以上かかるので天候の影響を受けてのものです。まぁ味が良ければ何でも良いので頂いてみることにします。
まずは皮に包丁で切れ目を入れて剥いてみたのですが、実と皮の離れが良くて剥きやすいです。グレープフルーツとかメロゴールドは皮の下に分厚い綿のようにホワホワした層が実とくっつきがちなのです、河内晩柑は割とすんなり剥けます。
これなら包丁なしでも問題ないんじゃないかな?
まずは河内晩柑をみかんのように剥いてっと…
河内晩柑 食べてみた!
本来の味わいを確かめるべく常温のまま何個か食べてみますと、実の大きさによってもかなり味わいの異なるものであることがわかりました。
大きい果実は甘みが優位で粒も感じられるようになり、一口目からしてグレープフルーツは全く異なる味である事が変わります。まさに和フルーツという感じで、八朔とか甘夏みかんに似てますかね?
そして小さい果実は酸味があって和製グレープフルーツと言われるのも納得の味わいです。とても繊細な実と味わいなので、個人的にはこちらの方が好みです。
大きい実と小さい実、その共通点としてはジューシー、そして種が見当たらないので、とても食べやすいことだと思います。本当、どちらも味わいに個性が出て美味しいです。
冷蔵庫で冷やして食べるとデザート感も増し増し。グレープフルーツのように刺さるような刺激もないのが食べやすい要素の一つです。お酒好きな方へのおすすめは、この河内晩柑を生搾りして焼酎と炭酸で和製グレープフルーツサワーにすること。これが凄く美味しいんだ。
通常、柑橘類といえば冬が旬のイメージですが、河内晩柑は初夏から食べられる貴重な柑橘と言えそうですね。和製グレープフルーツ…これは体験できて良かったかも。価格も思っていた以上に安かったので、気になる方は是非お試しを☆
河内晩柑(和製グレープフルーツ)お取り寄せ・購入先情報

