東京に住むようになって かれこれ30年以上(長っ!)、経済的に自立できようになると やっと気持ちにも余裕が持てるようになるので一人旅を含めた東京近郊への安・近・短という条件を満たした旅行先を選んで1泊旅行をするようになってからも相当な年月が経過するのですが「何で今までココの存在に気付かなったんだろう?」と思える温泉地を見つけたので行ってきました!
千葉県の養老渓谷という、養老川を挟む渓谷沿いにある養老温泉郷といって、その規模は房総随一とされています。ところで皆さんは養老渓谷を既にご存知でしたでしょうか?正直、私は今まで全くノーマークでした。
千葉県 養老渓谷の場所
養老渓谷はご覧の通りで、Google maps上でも千葉県 房総半島のほぼ中央に位置するのが分かります。
東京からのアクセスは以下が鉄板ルートとされていますが…
東京 →(京葉線)→ 蘇我 →(内房線)→ 五井 →(小湊鉄道)→ 養老渓谷駅
結論から言いますと以下が断然快適だと思いました!
東京 →(高速バス)→ 鶴舞バスターミナル →(路線バス)→ 高滝駅入口 or 里見駅 →(小湊鉄道)→ 養老渓谷駅
これに加えて交通費を安く浮かせるコツ、それは旅程に市原ぞうの国、またはサユリワールドを組み込むことです。
サユリワールドで動物とのふれ合い
こうすることで、鶴舞バスターミナルまたは高滝駅に無料で往復送迎してくれるんです。但し往路は予約が必要なので、詳しくは無料送迎バスのページをご覧ください。
私は動物好き、しかも珍しい動物を遠くから眺めるよりも、身近な動物達と直接触れ合いたい派、かつ象乗り体験はタイのプーケットで体験済み(その時の記事へ)なので、今回はメジャーな市原ぞうの国ではなく、一部ではカオスでマニアックな動物園として知られているサユリワールドを選択しました。ここ、とても良かったですよ。
口コミ通りに動物との距離感がとても近いですし、エサを求めてストーカーのように後ろをついて回るカピパラや鹿が本当に可愛いんです!(誰かに袖を引っ張られている…と思ったら鹿だったり)オキツネザルやラマ、珍しいところではカンガルーとも触れ合えてとても癒されました。
※汚れても問題のない服装で行きましょう
※ウ〇コを踏まないように注意(特にカンガルー)
養老渓谷駅までは小湊鉄道でアクセスします。
昭和を思わせるレトロな電車!私は電車には全く詳しくないのですが、架線がないことからもディーゼル駆動なのでしょうね。この振動がどこか懐かしい~。
車窓に流れる千葉の田園風景や山道の風情があって良いですねぇ!
窓の外にはそんな良い景色と小湊鉄道の写真をセット収めようとする撮り鉄の方が大勢いらっしゃいました。
下車駅の養老渓谷駅には小湊鉄道の利用者であれば無料で入れる足湯も併設されているので、ホテルのチェックイン時間よりもちょっと早めに到着したら、旅の疲れを癒すのも良いかもですね。(12:00~足湯は利用可能)
渓流の宿 福水 標準タイプの客室(10畳)
さて、今回は数ある養老渓谷温泉の中でも口コミを頼りに利用させて頂きましたのが、渓流の宿 福水さん。養老渓谷駅からのアクセスは車で10分ですが、タクシーを使わずとも予約確定後にTEL連絡すれば送迎して下さいます。
客室は全室が渓谷ビューになっていて、懸崖境(けんがいきょう) という養老渓谷の地層がはっきりと見えるロケーション。標準タイプの客室は10畳あって広々~!窓を開けると渓流のせせらぎが聞こえるの静けさで、都会の喧騒を忘れさせてくれます。
それでいてwifi完備で 通信品質も比較的良かったです。楽天モバイルの電波が届きにくいエリアなので助かりました。
渓流の宿 福水 貸切家族風呂(黒湯)
チェックインしますと(予約状況にも依存すると思われますが)夕食前までに一風呂あびられるように、スタッフさんが貸切風呂を予約してくれます。(45分間)
家族風呂は4人家族で入るには充分な広さで、特筆すべきはお湯の質が黒湯であるという点だと思います。
ちなみにですが、私の暮らす東京都大田区では、先頭でも黒湯温泉に入れる!という恵まれた環境です。(笑)
大田区の黒湯温泉も養老渓谷の黒湯温泉も源泉の泉質(成分)はナトリウム炭酸水素塩ですが、今回の養老渓谷温泉の方が色は若干ですが透き通っているようにも感じます。そして湯あたりはとても優しい美肌の湯としても知られています。
※楽天トラベルより:養老渓谷 福水 川沿いの大浴場と露天風呂
大浴場も同じく黒湯ですが、より養老渓谷の景観が楽しめる作りになっています。
紅葉の時期にはライトアップも楽しめるのでお勧めですが、新緑の季節も良さそうですねぇ。
温泉はお湯の温度は熱くなく、とても適温なのも助かりました。(熱い風呂が苦手マンなので)塩っぱさは感じないのですが、塩化物泉だけあって風呂上りも身体の芯から暖まる感覚が味わえました。
できればずっと長湯していたい所ではありますが、最近の旅館にしては珍しく入浴時間が22:00までなのでご注意を…これ、もっと延長して欲しいなぁ。
養老渓谷 福水 夕食
夕食は通常の旅館メシのように見えて、画像左上にあるのは牛肉のすき焼きではなくイノシシの肉を使った牡丹鍋でした。
牡丹鍋の美味しさはお取り寄せでも知っていたのですが、冷凍していないこともあって食感も上々、とても上品な肉質でした。
先付から天ぷら、茶わん蒸しも美味しかったのは、福水さんの前身が割烹料亭でもあるからですかね。そしてお米は地元の養老渓谷産なのだそうです。千葉の地酒もきっちりおさえてあって、お腹一杯になりました。
館内はとても綺麗に保たれている上に総畳み張りなので、スリッパを使わず足袋で歩き回れるのが良かったです。総じて快適に過ごせたのですが、注意点としましてはエレベーターがない上に階下の大浴場にアクセスするには少し長い階段の昇降が必要なのと、周囲にはコンビニも何もない所です。ただ、後者はむしろメリットなのではないかな?と思っています。
大浴場の稼働時間が前述の通り22:00までであることと、予約状況が落ち着いていたとしても家族風呂の利用は1回だけ、食事時間も宿指定という、ある意味 行動を決められてしまっている部分はあろうかと思いますが、それを勘案しても満足度は高かったと感じています。スタッフさんもホスピタリティ溢れる方揃いでしたし。
東京から近い千葉県にこんなスポットがある事を知れた1泊2日旅でございました。