[旬] 幻のスモモ!ケルシー(山梨県産)を食べてみた!味や切り方も解説☆

このブログで扱ってきた食べものは、この記事の執筆時点では483件、それ以外にも記事に書く程でもない食品を、普通の方なら引くレベルの数をお取り寄せしてきた私の悩み、それは「出尽くし感」です。

もうね、こういう言い方もアレですが、もう楽天であんまり食べたいものが見つからなくなってしまったんです。これまでの数々の失敗が経験値となり、それなりにハズレを引かないノウハウを身につけたせいもあるのかも知れませんが、食べたことがあったり、だいたい味が想像できちゃうモノが多くて多くて。

こりゃ楽天の期間限定ポイントは旅行で使うしかないかな…なんて思っていた時でした。今までに見たことも聞いたこともないケルシーというフルーツの存在を知ったのは。

山梨県産 ケルシー
ケルシー

ケルシーとは?
まずは画像をご覧ください。その第一印象は未成熟で酸っぱそうなプラムですが、日本に古くからあったスモモの一種なのだそうです。表面についた白い粉は農薬ではなくブルームというケルシーから出る果糖で、それは新鮮さの証みたいなもの。食べる軽く洗い流してから食べましょう。

日本での品種名は甲州大巴旦杏(こうしゅうだいはたんきょう)おいう、これまた聞いた事がないものですが、これは明治時代初頭にケルシーさんが母国、アメリカ カリフォルニア州に持ち帰って栽培 広めたのが名前の由来。

その旬は8月下旬~9月中旬までと非常に短く、さらにたったの10日ほどと言われる収穫期に多くのリソース(人手)が必要な上に、雨の少ないカリフォルニアと比べて多雨の日本では育てにくく、果実を一つ一つ紙でガードする等の手間暇がかかることから流通量が伸びず、幻のスモモと呼ばれている品種です。

ケルシーをケース買い

そんな山梨の農家さんの手で大切に育てられていたケルシー様を箱買い。(楽天なので箱買いしかできない)

プラムやソルダムと違って近所のスーパーでは見た事ないですが、それもそのはず。
現在では山梨県の中でも一部の農家さんが生産しているのみの希少品種なのだそうです。

で、わかってはいますが、一枚目の画像の通りでもれなく青いんですよね。
この色合いこそがケルシーを不人気にさせた要因の一つってのも納得です。だって、ぜんぜん甘そうに見えないもの。

収穫直後のケルシーはこのような色合いですが、常温(とは言っても暑すぎると痛む)で追熟させることもできます。追熟すると色合いが緑 黄緑 黄色 赤っぽく変化して身も柔らかくなりますが、極端に赤くなるわけではない点に要注意です。
世間一般の常識では未熟な色であっても、ケルシーは腐る寸前だったり、実際に腐っている事もありますので…。黄色くらいが食べ頃なのだと思います。

熟しても緑色であるケースがある事を理解しておく必要がある、かなり見極めの難しいフルーツです。触ってみて弾力があるかどうか?で判断されるのも良いと思います。でもお店ではやっちゃダメ。

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ケルシーの食べ方 切り方

まだ緑色のケルシーですが、このタイミングで食べてみないことには味の比較ができないので、熟す前にいってみましょう。

食べ方はプラムのようにそのままガブっとかぶりついても良いのですが、この段階ではまだ固い反面、カットしやすいので包丁を使います。
中心部分に包丁を入れますとタネに当たりますので、それを無理やり切ろうとせずに外周に切れ目を入れて、最後に両方ひねると簡単に半分になります。

見た目よりは柔らかにカットできました。

ケルシーの断面

ケルシーの断面にはこのような空洞がありますが、これこそが、ケルシーの特徴。

他の方が口コミと共に投稿された画像を見る限りでは、この空洞は少ない方かな。普通はもっと大きな空洞がありますが、もちろん痛んでいる訳ではありません。空洞が大きい個体 種に接していた部分が成長してこうなった感じです。

この空洞、そして褐色がケルシーの人気を下げる要因なのでしょうね。見た目が良くない 売れない 栽培する農家さんが少なくなる 幻のフルーツになる…といったループ。

この段階のケルシーの香りは、香りというよりは青臭いです。正確には臭くはないですが(笑)見た目だけじゃなくてに匂いも青い。でも、これが熟すと甘い芳香を放ちます。

幻のスモモ 食べてみた!
幻のスモモ 食べてみた!

まずは身が固い状態で8等分して食べてみました。

確かに皮ごと食べられる品種ではありますが、皮にはどうしても酸味やちょっとした雑味もあるので、私は完全に剥いちゃった方が好み。

食感は緑のうちはシャリっとしてサックリ。
肝心な味わいですが(初体験なので何とも表現しがたいですが)確かに!キミはプラムの仲間だね!!といった感じ。緑色なのに酸味が穏やかで、その実は繊細で果汁もたっぷり。

ケルシーの食べ頃は?
結局 ケルシーの食べ頃は?

ケルシーは痛む寸前まで追熟させることで酸味は更に穏やかに、味わいは濃厚かつ甘くなります。
甘みと酸味のゴールデンバランスは人によって異なるでしょうから、見極めは難しくとも、是非ともご自身のベストタイミングで召し上がって頂きたい、非常に珍しい希少フルーツ。

ただ、収穫後に画像のように追熟させるのは不可能じゃないかな?と思っています。普通に水分が抜けてシワシワになるだけで、皮が手で剥けるレベルにはなりませんでした。樹上で熟させるとか出来ないものですかね?とはいえ、未熟な段階から少し熟した段階までの変化を味わえる、これも箱買いのメリットですよね。

♪ほら、ケルシー もひとつケルシー♪

ケルシー お取り寄せ・購入先情報

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