これまでに色々な温泉地を回ってきたつもりではありますが、雲仙ほどに地球が秘めたパワーを感るスポットは初めてでした。
例えばこちら、雲仙のバス停から徒歩5分程度にあるお馴染みの観光スポットでもある雲仙地獄。グツグツと沸き立つ泥や岩の隙間から大量に吹き上がる硫黄を感じる湯けむりは2メートル前に居る人を認識できないレベル。そしてこの熱気ですよ
雲仙地獄
これだけ地球のダイナミックな活動を感じられるのに無料ってのも嬉しいですよね。(大分の地獄はお金がかかるだけに)
そして何より源泉との距離が近いですもん。雲仙地獄を見てしまうと、箱根の大涌谷は規模感は凄いものの、ちょっと遠いな…と感じてしまいます。
温泉卵やレモネードを扱う売店前に寝転ぶ野良猫ちゃんたちは寒くないのかな?と思って地面を触ると…おおっ、外気は冷たいのに地面は温かい!こりゃ猫ちゃん達も集まってきますわ。
さてさて、本題に入りましょう。
今回、お世話になりました温泉宿は雲仙地獄へのアクセスに便利な雲仙バス停のスグ近くにある雲仙いわき旅館さんです。
雲仙いわき旅館
趣のある外観ですが、大浴場(男女各1)、露天風呂(男女各1)、そして客室数は35室を備える大箱です。↑画像の後に見える建物も いわき旅館の一部です。
雲仙地獄で硫黄の香りをたっぷりと嗅いでテンションガ上がったので、早速お風呂へ…と行きたいところですが、入浴可能時間は16:00 ~ 22:30なので少し待ってから まずは2Fにある露天風呂へGO♪
雲仙いわき旅館 露天風呂
そうそう、この硫黄の香り…そして白濁した色ですよ!光の反射具合で青っぽく見えますが、白濁したにごり湯になります。
ところで、雲仙地獄のような規模間の温泉湧出地を見ると「掘れば温泉なんて出てくるでしょ?」と思われるかも知れません。まぁ実際には道路工事の穴からも蒸気が出てくるレベルなのでその通りちゃその通りなのですが、この一帯は国立公園に指定されているので温泉利用目的の掘削ができないそうなんです。
しかしながら、歴史あるいわき旅館は古くから敷地内に源泉を持っていたことで、今でも雲仙温泉の中で唯一、敷地内から湧く源泉に浸かれる100%自然の源泉かけ流しです。
これまた温度も絶妙に丁度良く、熱いお湯が苦手な私でもずっと入っていられます。そしてこの硫黄の香り♪都会で硫黄の香りを嗅ぐと嫌な感じですが、温泉地だとうっとりしてしまいます。
そして私は源泉かけ流しのお宿にお風呂では必ずと言って良いほどに温泉を味見するのですが、同じく白濁した草津温泉や箱根強羅温泉、那須塩原温泉とはまた違い、ちょっとアルミっぽさを感じます。
雲仙いわき旅館 内湯
屋外ではブルーに見えた白濁にごり湯も内湯ですと緑色っぽく見えるので気分が変わって良いものです。露天風呂よりもキャパも多いので、混雑状況によってはコチラを選ぶのも良いでしょう。
いや本当に素晴らしい温泉を平日利用で贅沢に独り占めさせて頂きました。日本温泉協会による温泉審査でも全項目満点評価、そして全国に25か所、九州に7か所ある満点温泉と呼ばれる名泉の一つでもあるそうです。
いや~本当に素晴らしい温泉でしたのが、22:30まで…というのが淋しいです。特に混雑する週末とかは深夜2:00くらいまでは利用可能にしてほしいかなー。
雲仙いわき旅館 夕食
私が予約した時のプランではメイン料理として長崎牛か伊勢エビを選択可能だったので伊勢エビをチョイスしました。基本的には旅館メシで、コースのように一品一品提供されるスタイルではありませんが、それでも温かいものは温かいうちに食べられましたし味も美味しいです。
そしてお腹の容量がすっかり少なくなった私にも丁度良い量ですし、若い方であってもご飯山盛りにすればお腹一杯で満足感が得られる食事だと思います。
そして郷土料理の具雑煮も…島原で食べたばかりなんですけれど、ダシが違うから気分も変わってアリです。
雲仙いわき旅館 自家製カステラ
フロント前には売店も併設されていて、何と自家製のカステラが売られておりました。これが結構人気なようでして、お土産屋さんにも卸しているのだとか。
長崎県にはカステラ屋さんが多いなぁ…とは思っていたのですが、まさか自家製カステラを売る温泉旅館があるとは思っていませんでした。
ちなみにお味はしっかり焼き上げられたカステラ~という、しっとりとは対極に位置するような食感でした。こういうお土産って素敵。
という訳で、雲仙に行かれる温泉好きさんには強くおすすめしたいお宿でございました。
雲仙いわき旅館 オンライン予約サイト情報
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