インドの東に位置するバングラデシュは以前から一度は行ってみたい!と思っていた国だったのですが、なかなか実現できなかった理由が渡航するまでの「ちょっとした敷居の高さ」です。
まずは何より今まで直行便がなかったことですね。
バングラデシュに行くためにはタイ等で乗り継ぎの必要があって多くの時間がかかることから、あまり日程的に余裕のない自分の選択肢からは外れていました。
次いでビザ取得も面倒に感じました。
ビーマン・バングラデシュ航空 成田からの直行便でアクセス
が、2023年9月1日からビーマン・バングラデシュ航空による成田~ダッカ間の直行便が就航される上に、今のタイミングであればバングラデシュにご縁のある知人のフォローも得られるのはご縁だと感じて、渡航まで2か月程度のタイミングで急ぎ航空券を手配して旅する事と相成りました。こういうのって勢いも大事なのよ。
ビーマン・バングラデシュ航空はバングラデシュの国営航空会社だけあって、機内食もバングラデシュ色が伺えるものでした。チキンカレーは美味しかった☆
シャージャラル国際空港でSIMカードを手配
入国審査を終えて税関(特に何も聞かれなかった&機内で申告書も渡されなかった)を抜けると目の前にはSIMを販売されている業者さんがいくつか。
SIMの価格としては空港よりも市内の方が安いと言われますが、日本人の感覚からすれば空港でも充分に安いです。1週間程度の滞在であれば500BGT以下(約675円)程度で調達できます。
※記事内に出てくる値段 1タカ=1.35円で計算しています。
私はホテルや拠点にWifi環境があり、尚且つ事前にGoogle Mapsで観光するダッカの地図をオフラインで参照できるようにダウンロードしておいたので、通信容量は1GB程度で充分だろう♪という目論見で、ちょいと割高ではありますが日本にいる段階から調達できる利便性を優先してAiraloでバングラデシュで使えるeSIMを手配 → 現地の空港で切り替えて利用してました。(これでも7日間で4.5ドルでした)
※Wifiレンタルは割高にも程があるので今回は除外です。
インド以上のカオスさを誇るダッカの街
観光は主に首都であるダッカや旧市街であるオールドダッカを中心に楽しんだのですが、まぁ良く言われるだけあってカオスですよね。観光地として人気の高いインドのデリーもカオスであると言われていますが、バングラデシュは更にその上を行くカオスの中のカオス、ある意味 観光客を選ぶ街なのかも知れません。
北海道程度の広さの国土に日本の人口よりも多い1億7000万人以上の人々が住んでいて、その多くがダッカ周辺にいる訳なので、それはそれは体感でも分かるレベルの人口密度。溢れかえる人や慢性化した交通渋滞、PM2.5や排気ガスによる深刻な大気汚染の中で人々は路上のあらゆる場所で商売をされていたりして、日本とは全く異なる非日常が味わえて、私は居るだけでも楽しい場所だなと思いました。
ダッカの野次馬メンズとの記念撮影
カオスであるだけに日本では出くわさないような多くのシーンに触れることで全く異なる価値観に触れることができます。
バングラデシュは観光資源が少ないためにダッカであっても観光客が珍しいらしく、日本語で話しながら人々がエネルギッシュに動く街を散策していると、とにかく色々な方に話しかけれます。
で、それはインドのようにあわよくば商売に繋げてやろう…みたいな下心(失礼ながら)は一切見えず、本当に好奇心からなのだろうな~というのが分かるレベル。
話しかけてはくるものの、相手も英語が喋れる訳ではありません。(笑)
話しかけられる → 全力で応じる → 人だかりができる → 握手攻め → 写真撮影大会みたいな事を何度繰り返したことでしょう。これが何か楽しくて、普段は進んでコミュニケーションをとらない私が素になれる街だなと感じました。
「アッサラーム アライクム」(イスラム教徒へのあいさつ)って言っただけで大喜びしてくれたり、カメラを向けると嬉しそうに応じてくれる人も多かったですね~。
[バングラデシュ ダッカ] リキシャの運ちゃんと学生さん達
リキシャの運ちゃんも学生さんたちもとても素敵な笑顔で癒されました。
こういった日本じゃ見られないタイプの光景を見ていると、現代人が忘れかけている何かを思い出さえてくれるかのような感覚になります。
こういう様々なことが経験できる旅行というのは最高の趣味だなと再認識しちゃいますなぁ。、
バングラデシュ ダッカで起こること全てが私にとっては新しい出来事で楽しく、そして色々と考えさせられる良い機会となりました。
こういう旅行こそが「価値観を変える旅」なのだろうな。
ベンガル語の料理メニューはGoogle翻訳で対応
バングラデシュの料理はお隣インドにも似た感じである事は想像できていたのですが、食べるものの多くがハイレベル、それでいてとても安くて驚くシーンが多かったです。
…が、飲食店に英語メニューが用意されている事は非常に稀(そういったお店は高い)で、旅行者の多くは数字すら読み解く事も困難なベンガル語による料理メニューに苦労すると思われますが、そこはGoogle翻訳を使うなりすれば良いと思います。
私は何処のお店にもありそうなメニューを適当に言ってみたり、調理済みの料理を指さして「これ♪」とお願いしてたりしました。結構どうにでもなりますよ。
ダッカ市内のローカルレストランにて
食事の多くは朝食から楽しめる近所のローカルレストランを多く利用したのですが、どれもビックリするくらい美味しくて、一人200BDT(270円)もあればお腹一杯&食後のミルクティーまで楽しめます。
本当、ここのチキンスープは優しい味で美味しかったなぁ…
ダッカの歴史ある有名店 Haji Biriyani
今回のバングラデシュ旅行で絶対に食べてみたかったのが多くのyoutuberにも紹介されている行列の絶えない有名店 Haji Biriyaniのマトンビリヤニ。ここはダッカに行かれる方には一度は訪れて欲しい100年以上の歴史あるお店です。
ダッカでは何度もビリヤニを頂きましたが、このように白っぽい色合いのビリヤニばかりでしたね。それでいて味わいはスパイシーで妙な辛さもなく、私はインドのビリヤニよりもバングラデシュのビリヤニの方が好みです。マトンの可食部分は少なったですが臭みもなく、複雑な味わいで美味しく頂けました。
何よりスパイスの使い方が独特なんですよね~。本当美味しい。
注意点としては、このお店の名前をパクった?同じ名前のお店が多数存在するようなので、リキシャ移動する際には違うお店に連れていかれないようにしてください。我々も全く違うお店に連れていかれました。(笑)
行くならUberで予め場所を指定するのが確実だと思います。
ここ数年は日本の旅行者には優しくない円安傾向ではありますが、同様にバングラデシュの通貨単位でもあるタカ(この記事内ではBDTと表記)も価値が下がっているので、多くのものが手に取りやすい価格ではありました。
例えば街中で頻繁に見かけるミルクティーであれば10BDT(13.5円)、500mlのミネラルウォーターが20BDT(27円)、ちょっと大きめのブドウが100BDT(135円)、割と品質の良いTシャツが150~400BDT(約200円 ~ 550円)と、財布を気にぜず気軽に楽しめる物価でした。
人の良さ、食べもの、そして物価に大満足した市内観光でした!
ご参考:バングラデシュ旅を2分11秒のスライドショー形式にしてみました