2008年頃からずっと、食用の塩はヒマラヤ岩塩を使っています。(その紹介記事へ)
その理由は味わいの良さはもちろんなのですが、数億年前の海を味わっているというロマンを感じるからなんです。海洋汚染なんて無縁で シーラカンスが泳いでいた時代の海水から出来た塩なんて少し神秘的で素敵じゃないです?
それでいて普段使いできるお手軽価格なので、うえ家の食卓塩はもっぱらピンク岩塩です。加えてブラック岩塩は料理だけではなく硫黄の香りで温泉気分が味わえるのと、もの凄く身体がポカポカする超絶秀逸なバスソルトにもなってくれます。
そんな古代の塩好きな私がテレビ番組 まる見え!食欲の秋SPでたまたま見つけたインカ天日塩をスルーすることは出来ませんでした。
まる見え!食欲の秋SPで紹介された天空の塩田&その位置
日本でも盛んにおこなわれている塩作りは大抵、海から直接 海水を調達して作られますが、インカ天日塩は海とは無縁な場所で作られています。
それはペルーの世界遺産として超有名なマチュピチュの近く、クスコ郊外ウルバンバの標高3000メールトルにあるマラス塩田…そう、ここは天空の塩田と呼ばれる世界的にも有名な塩田なのだそうです。
マラス塩田(天空の塩田)が何で世界的にも有名かと言いますと、塩を作るプロセスが独特なのでしょうね。数億年前の地殻変動でもともと海だった場所が隆起して…というのはヒマラヤ岩塩と同じですが、マラス塩田では閉じ込められた塩水が地層を通って地表へと湧き出します。
インカ天日塩(天空の塩田で生産された塩)
その濃厚な地下海水を谷の急斜面に作られた5000もの棚田へと引き込んで、太陽光で水分を飛ばして濃縮され、それから天日塩が生まれます。何でもこれがインカの時代から行われていたというから凄いですよね。
その時代にはその帰巣性からインカの白金(プラチナ)と呼ばれ、同じ重さの金と取引されていたのだとか。
天空の塩田を構成する一つ一つの棚田は200世帯で共同所有されていて、今もインカの時代とほぼ変わらない手法で造られています。
では早速、いただいてみましょう!
色合いは黄色がかっていて、若干しっとりとした粒子です。
通常の海塩はダイレクトに塩辛さが伝わってきますが、インカ天日塩は辛さよりも甘さが前面に出るミネラルの豊富さが一発で分かる塩です。まろやか~んで美味い…
テレビ番組で天空の塩田の歴史とか作業工程を知っると、その味わいは更に感慨深いものとなります。今までに色々な塩をお取り寄せで味わってきましたが、美味しさではナンバーワンクラスかも知れません。
ちょうど今の時期はマルシェで銀杏が売っていたので2分弱ほど電子レンジでチンして、インカ天日塩で味わってみますと、次元が違う美味しさになりました。もともと銀杏が持つ大人の苦みに甘さとまるやかさが加わって、味わいが一層 奥深いものとなりました。これ日本酒が止まらないやつですなぁ…塩だけで日本酒が飲めちゃうやつです。
塩はもちろん調味料にカテゴライズされるものですが、このインカ天日塩は塩の中では高級品でもありますので、料理の味付けに使うよも ステーキや天ぷらといった素材の味を引き出したいときの付け塩として使われるが良いと思います。
本当、美味しい塩でございました。白亜紀に閉じ込められた海水から採れた塩に壮大なロマンを感じながら味わちゃってくださいまし。
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